GoogleのDubbleClick買収
GoogleがDubbleClickを買収した。というか、買収に合意した。
気になるお値段は31億ドル。YouTube買収の倍の額がついた。
グーグル、ダブルクリックを現金31億ドルで買収へ:
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20347125,00.htm
最終的な買収交渉は、規制当局の承認がおりてから成立するらしいが、なんといっても破格のお買い物。Googleがどれだけ、バナー広告用の武器を必要としているかが分かる。
バナー広告に関しては、Yahoo!に劣るといわれていたが、この買収話が成立すれば、Googleはオンライン広告市場で王者の地位を確保できるだろう。しかし、この買収話のうらにはもっと大きなビジョンが描かれているように思える。
こ れまでGoogleが無料で提供してきた数々のサービスは、どれも“ユーザーのデータをGoogleが社内利用できる”という条件のもとで公開されてき た。最たる例はGmailだが、ともかくユーザー単位、またはdemographicalなデータを、Googleは重視する。Gmailのリリースから はや数年、早い時期からGmailアカウントを重宝してきた筆者の個人データは、すべてそっくり個人プロファイルとしてGoogleのデータベースに保存 されていることだろう。この蓄積された個人データを今後大いに利活用出来る一つのオプションが、バナー広告である。
オンライン広告の最新 手法である「ターゲティング広告」。個人利用者の嗜好や習慣、年齢、性別などに合わせて自動的、かつオンデマンドにカスタマイズしながら広告を提供するや り方である。Googleが蓄積する数々の個人データの活用方法として、このバナー広告によるターゲティングマーケティングは、Googleにとって最も 高い収益性が見込まれるビジネスとなることが予想される。なぜなら、Googleほどユーザーの個人情報を持つ広告枠提供者は見当たらないから。
今 週、サンフランシスコで行われたWeb 2.0イベントのキーノートで、エリックシュミットは、「今後注目のビジネス領域は、モバイルとlocal space(情報のローカライズ)の2つだろう」とコメントした。まさに後者は、バナー広告をフル活用できるビジネス領域である。
ラジオやテレビの広告業界で苦戦するGoogleだが、オンライン広告市場は制覇できるだろうか。